【ルネサンス】フィレンツェ出身の文化人達を一挙ご紹介!
こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。
この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。
今回のテーマは「【ルネサンス】フィレンツェ出身の文化人達を一挙ご紹介!」というお話です。
是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。
ルネサンスは経済的に発展していた14世紀のイタリアのフィレンツェで起こりました。大叙事詩「新曲」を書いたダンテがその先駆者となります。フィレンツェからはたくさんの文化人が生まれました。
キリスト教から脱却したことで人々は潜在能力を最大限にまで発揮しました。古代ギリシャの生き生きとした人間像が復活したのです。人間も神のような万能人を目指そうとした動きを 宗教的束縛から解放され、ルネサンスと言います。
しかしながら、「神は全知全能な存在であり、対する人間は不完全な存在である。」という中世の考えは、ある側面では真理にかなっています。この考えは本来、人間は傲慢で私利私欲で働くことがあるため、そんな人間に対する戒めとして出てきた思想だったのです。しかし、これが過剰になり、極端になってしまったのです。その結果、人間の個性や可能性、潜在能力を抑えつけるものとなってしまったのです。
今回はイタリアで始まったルネサンスによって、文学、美術、科学、建築などにおいて大きな功績を残した人達を紹介していこうと思います。
まず、文学から紹介していきます。イタリア・ルネサンスの先駆者としてダンテの「新曲」という作品が挙げられます。この「新曲」はトスカナ語で書かれていることがポイントです。
というのも、中世ヨーロッパの文学作品は全てラテン語で書かれており、ラテン語が読めるのは全て権威ある者だけに限られていました。特に聖職者がその典型であり、彼らは教養をも武器にしてその権威を強めていたのです。
そこをトスカナ語で書くことで一般庶民も読めるような作品としたのがこの「新曲」です。神の権威からの解放されたことを意味しています。
また、人間の喜怒哀楽や嫉妬心や男女の心理描写を描いた作品「デカメロン」も押さえておいてください。デカメロンの作者はボッカッチョです。これは神中心主義から人間中心主義へと時代が移っていったルネサンスならではの作品です。
美術の分野に行きます。ルネサンス期の美術の代表作はとしてボッティチェリが作画した「ヴィーナスの誕生」が挙げられます。この絵に描かれている女性はギリシャ神話の女神ヴィーナス。キリスト教が支配していた中世だったら「異教の神」とされていました。そんな「異教の神」を主題にするなんて中世なら言語道断。当然。裸の女性を描くことも。
しかし、これこそがキリスト教の束縛から人々が解放され始めた何よりの証拠と言えるでしょう。
そして、画家であり、彫刻家であり、建築家でもあり、自然科学者でもある天才達が登場します。それがレオナルド=ダ=ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの御三方です。
「モナ=リザ」や「最後の晩餐」で有名なダ=ヴィンチは自ら動物や人体の解剖を行っています。これもキリスト教の倫理観ではタブーとされていたことです。彼の解剖学の知識が美術にも生かされ、リアルで立体感のある人物の絵を可能にしたのです。
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同じく「天地創造」や「ダヴィデ像」を制作したミケランジェロと、「アテネの学堂」を代表作とするラファエロも天才芸術家として名を轟かせます。彼らが同時代に生き、切磋琢磨して作品をつくり上げていったことは奇跡でしょう。
先述のダンテの「新曲」が小説ならば、こちらは現代でいうビジネス書や自己啓発本のような書物も出て来ます。その代表例がマキァベリの「君主論」です。これは理想的な政治を実現するために君主のあるべき姿を描いたリーダー論の古典。かなり毀誉褒貶という評価がされており、冷徹で作品です。
ところで、一般的に自己陶酔やうぬぼれの強い人のことを「ナルシスト」と言いますが、これと同様に目的のためなら手段を選ばない人のことをこのマキァベリの君主論から因んで、「マキァベリスト」と言います。
余談ですが、このナルシストとマキァベリスト。国や時代を超えて、女性からモテる男性の2大要素と言われていています。これ、本当ですよ。
最後に建築について紹介していきます。古代復興という意味では、当時の人達も古代の建築物という作例を間近にみることが出来たという点では、建築物とはその当時の政治や文化、社会情勢などを知る大きな手掛かりになり、それが時を超えてカタチとなって間近で見ることが出来るという点ではかなり便利なものです。
イタリア・ルネサンス建築を説明するに当たって、当時のイタリアの国々を確認して置きます。東のアドリア海に広がるベネチア共和国、中央にフィレンツェ共和国、北西にミラノ公園、半島中央部にローマ教皇領、南部にナポリ王国がありました。
建築におけるルネサンスは15世紀の始め、フィレンツェ共和国で始まりました。ローマではありません。注意してください。
古代ギリシャのパルテノン神殿や古代ローマのニームのメゾン・カレなどの円柱を取り入れた建築からインスピレーションを得た建築物が多数造られました。
ルネサンス建築のもう一つの特徴として非常にダイナミックで巨大なドームが架けられている点です。その代表例がフィレンツェ共和国にあるブルネレスキによるサンタ・マリア大聖堂です。他にも先程のミケランジェロやラファエロが関わったサン・ピエトロ大聖堂も挙げられます。
このように人間の潜在能力が発揮されたことでより巨大な建築物を造ることが出来たのです。
以上。
次回は大航海時代をやりたいと思います。
本宮貴大でした。それでは。