【宗教改革】なぜルターの宗教改革が起きたのか

 こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。

今回のテーマは「【宗教改革】なぜルターの宗教改革が起きたのか」というお話です。

是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。

宗教改革はなぜ起きたのか。ローマ=カトリック教会は免罪符を売りつけるなど完全に腐敗していた。マルティン=ルターはカトリック教会(旧教)から独立し、新教であるプロテスタントを創ります。

 

 今回、登場する国は神聖ローマ帝国(現在のドイツ)とスイスです。

 まず、話を中世ヨーロッパに遡ってお話したいと思います。

 962年に神聖ローマ帝国が誕生したことでキリスト教会は勢力を増します。そしてローマ教皇をトップとしてローマ=カトリック教会が生まれました。11世紀の末期、神聖ローマ帝国はキリストの聖地・エルサレムイスラーム圏から奪還すべく、十字軍を派遣します。

 しかし、この十字軍遠征は失敗に終わります。

 これによって、教会の権威は弱まり、ルネサンスという神に縛られず、芸術や文学において自由に能力を発揮する動きが生まれます。これが、やがて教会そのものの立場も危うくしていきます。

 

 16世紀、十字軍遠征によって、ローマ=カトリック教会は資金不足に悩みます。こうした中、教皇レオ10世はサン=ピエトロ大聖堂の建築費用を集めるために免罪符を販売します。

 免罪符とは犯した罪が赦されるお札のことですが、キリスト教の教えでは、「人は生まれながらに罪人である。」とされています。例えば、私達は生まれてから今まで、一度も嘘をついたり、モノを壊したり、人を叩いたりしたことがないという人はいないと思います。したがって、人は全て罪人なのです。

 

 信者達は常に後ろめたさを感じています。そんな中、免罪符を販売すると、もの凄い勢いで売れるのです。要するに、教会は信者の弱みに漬けこんで、金儲けをしていたのです。

 

 このように、ローマ=カトリック教会は人々を支配する道具として宗教を使っていたのです。もはや腐敗というに等しいことでしょう。

 

 そこで、1517年、ドイツの神学教授であるマルティン=ルター九十五ヶ条の論題を発表してローマ教皇の免罪符の発行を完全否定します。腐敗したキリスト教会を変えようとしたのです。これがきっかけでルターの宗教改革が始まります。

 ルターは人々にこう言います。

 「罪深い人間を救う方法は、教会にお金を寄付することではありません。神への信仰のみです。信仰こそがあなたを救うのです。」と

 従来は教会を仲介して神と繋がりを保つことが常識でしたが、ルターの主張は聖書を仲介して神と繋がりを保つことが出来るとしたものです。聖書中心主義と呼ばれ、聖書を読むことで神から赦しを得ることが出来るとしたのです。

 こんな非常識な主張をしたルターは神聖ローマ帝国の皇帝カール5世に帝国会議に呼び出されます。

 

 ここでのポイントは教皇ではなく、皇帝であるということです。皇帝はルターの主張を撤回させ、教皇に貸しを作って、教会よりも優位に立ちたかったのです。

 こうしてルターは「国のトップ」と「教会のトップ」の両方を敵に回してしまいます。

 

 しかし、幸いにも、当時の神聖ローマ帝国は中央集権国家ではなく、地方分権制だったので、ルターは別国の王・ザクセン選帝候フリードリヒにかくまわれます。まさに「捨てる神あれば、拾う神あり」です。

 ルターはかくまわれている間、ヴァルトブルク城で「新訳聖書」のドイツ語訳を行います。それまで、聖書を含めた書物は難解なラテン語で書かれており、教養のある聖職者しか読むことが出来ず、庶民は読むことが出来ずにいました。しかし、ドイツ語訳とグーテンベルグ活版印刷と相まって、民衆に広くいきわたるようになります。

 因みに、21世紀の今現在、500年前の活版印刷と同じ革命が起きています。電子書籍です。これからは紙の本は少数派になり、電子書籍が多数派になっていきますよね。まさにインターネットによる革命です。

 

 話を戻します。

 聖書が一般大衆も読めるようになったことで、教会の不正をしても分かるようになりました。

 (私もですが、当時の民衆もビックリしたことでしょう。あの聖書は・・・実は「物語」であったと。)

 

 ルターは神を信じる者は全て「平等」で「自由」であるとした。

教会や聖職者のような支配層などなく、神の信仰をする全ての人が平等であるとした。(万人司祭説)また、私達が就いている職業は全て神から与えられた使命であり、職業による優劣はないとした。(職業召命観)

 現代で喩えると、一流企業の会社員だろうが、コンビニ店員だろうが全て平等だということです。

 

 ルターのこの思想は領主層や農民達から強い支持を受け、ローマ教会から独立した新しい教会が誕生します。それがプロテスタントと呼ばれる新教です。これがカトリック(旧教)に対する新教を信じる者全てを指す言葉になります。

 教会を否定したルターがまた教会を創るという不思議なことが起きましたが、やはり人間には、群れたい心理があるのでしょうか。聖書を読めば救われるのですから、教会なんていらないにも関わらずです。

 その後、ドイツでルターが起こした宗教改革に共鳴するカタチで、スイスのジュネーヴカルヴァン宗教改革を行うのでした・・・・。

 

motomiyatakahiro.hatenablog.com

 

 以上。

今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

本宮 貴大でした、それでは。

 

参考文献

対話で入門 西洋史  赤阪俊一=著   森話社

日本人のための世界史入門 小野野敦=著 新潮新書

教科書よりやさしい世界史  旺文社