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勉強、教育、人材育成

小さな達成感こそ、やる気の源泉

 

こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

今回のテーマは、「小さな達成感こそ、やる気の源泉」です。

是非、最後までお読み頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

小さな目標は「1日、1ページ」ではダメ、「1日10ページ」でもダメ。

「1日、6ページ」がベストな目標です。

小さな達成感がドーパミンサイクルを回す原動力となります。

 

大きな目標を小さな目標に分解することが大事と言いましたが、小さな目標を立てる際の注意点を説明しておきます。

 

 ポイントは「しっかりと小さな達成感を味わえること」と「途中で挫折しないこと」の2つです。「問題集を1日、1ページ解く」では小さな達成感は味わえません。逆に1日10ページでは2~3日すると挫折する可能性が高まります。なので「問題集を1日6ページ」にするのです。すなわち、適度に挑戦的で達成感をその日のうちに味わえるような目標を掲げるのです。

 

 これはアメリカの教育心理学者のアルバート・バンデュラとデル・シャンクらが行った実験で明らかにされています。彼らは、自己効力感を高めるうえで最も重要なのは、「目標をどこに設定するか」であり、目標設定の「近さ・遠さ」に焦点を当て、「計算能力に難あり」とされた児童を集め、実験を行いました。

 彼らには補習プログラムとして全部で42ページある計算ドリルを連続7日間、自習形式で行ってもらいました。その際、以下のように「表現方法」を変えた目標別にグループに分けることにしました。

 

  1. 近い目標グループ 1日6ページを目標に勉強しよう。
  2. 遠い目標グループ 7日で42ページを目標に勉強しよう。
  3. 目標なしグループ とにかく頑張ろう

 

 結果は全ての子供たちが同じ分量のドリルをこなすことが出来ました。しかし、その後の計算能力について、大きな差が見られました。1日6ページを目標にした「近い目標グループ」は、他2つのグループに比べ、学力が大きく向上していました。その原因は1日6ページという具体的で達成可能な目標が彼らに適度なチャレンジ精神と、目標をクリアしたという達成感をその日の内に味わうことが出来たことが考えられています。

 

 達成感を味わうと脳内にはドーパミンという脳内物質が分泌されます。ドーパミンは通称「幸福物質」とも言われていて、脳にとっては「ご褒美」となります。その結果、脳は行動と快感が結びつきます。つまり、この勉強をすれば、快感が得られることを脳が学習するのです。したがって、また快感を得たいがために同じ行動をしようとするのです。

 これにより、行動が促され、「報酬」→「ドーパミン分泌」→「報酬」→「ドーパミン分泌」というサイクルが出来上がります。ドーパミンはやる気や行動を促進する最大の物質です。マラソンを走る場合、1キロ地点、5キロ地点、10キロ地点と区切りごとに示されていますが、これがあることで「よし!5キロ地点まで来た」と小さな達成感を味わうことが出来るのです。

 このように、志望校合格のために相応の学力をつけるには、毎日毎日小さな目標を決め、小さな達成感を味わい、少しずつ学力を向上させていくことが、結局は一番の近道だということです。

 結論をまとまると、小さな目標とは、「頑張れば届きそうだけど、頑張らなければ失敗しそうな目標」がベストだということです。その達成感を毎日味わうことで自己効力感を高めることが出来るのです。

 このように目標設定において重要なのは、いかに現実的な分量に分けて提示し、心理的に低いコストで多くの達成感を感じられるプログラムを組むかということなります。