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【どう違う?】旧石器時代と縄文時代

こんにちは。本宮貴大です。
この度は記事を閲覧していただき、本当にありがとうございます。

旧石器時代 縄文時代
寒冷な時代 温暖な時代
先土器時代 土器の使用
針葉樹が多い 広葉樹が多い
打製石器の使用 磨製石器の使用
大型動物を狩 小型動物を狩る
移動生活 定住生活


 旧石器時代とは、別名・氷河時代ともよばれ、地球は全体的に寒冷で、海水面が今よりも低く、日本列島がユーラシア大陸とつながっており、日本海が大きな湖となっていました。
 それが旧石器時代の後期にあたる約2万年前から地球は温暖化に向かい、その影響で海水面が上昇し、日本列島が大陸から分離され始めました。
こうした環境変化が、列島内に住む人々の生活にも大きな変化をもたらしました。つまり、旧石器時代から縄文時代に突入したのです。

 旧石器時代縄文時代の違いとして、まず挙げられるのは、土器の使用が挙げられます。
 旧石器時代先土器時代とも呼ばれており、土器の使用はありませでした。それが縄文時代になると、土器を使うようになり、食物の煮炊きが出来るようになりました。これによって、それまでの焼肉メインの食生活から肉を鍋料理として食べることが出来るようになりました。植物も、地球が温暖化した結果、森に生える木の種類が変わっていきました。
 旧石器時代は、寒い地域に生える針葉樹が多かったのに対し、縄文時代になると、暖かいところに生える広葉樹が増えました。広葉樹は、栄養価の高い子房を持った果実を実らせます。つまり、クリやクルミ、トチの実やドングリといった木の実が重要な食料となり、土器によって煮て食べることが出来るようになりました。
このように旧石器時代から縄文時代への変化は、食生活のバリュエーションの増加をもたらしたのです。

 また、磨製石器の使用も見逃せません。
 旧石器時代は、石を打ち欠いただけの打製石器を使用していましたが、縄文時代になると、磨製石器の使用がはじまりました。磨製石器とは、石器の刃の部分を磨いて、切れ味を鋭くしたものですが、料理や狩猟の効率化の面で大いに役立ちました。
 具体的には旧石器時代は、マンモスやナウマンゾウなどの大型動物を追いかる接近戦によって狩猟を行っていましたが、縄文時代は、動きの速い小型動物を弓矢によって遠距離での狩猟が出来るようになり、狩人の安全性も飛躍的に向上しました。

 そして、定住化も重要な点です。
 旧石器時代は移動生活が基本でしたが、縄文時代になると、その初期段階から定住生活が始まっていました。
 稲作こそ始まっていなかったものの、クリの木やトチの木、ゴボウやマメ類などの栽培も進んでおり、食料の生産が行われていました。縄文時代を代表する遺跡として青森県にある三内丸山遺跡が挙げられますが、ここには「竪穴住居」と呼ばれる家が700以上も立ち並ぶ大規模集落でした。
 このように移住生活から定住生活への切り替えは、縄文時代後期の大陸からの稲作の伝来によって、一気に加速し、弥生時代の様相へと変化を遂げるのです。

次回は、縄文時代を取り扱います。
タイトルは「【縄文時代1】縄文時代の特徴をわかりやすく」です。
お楽しみに。
以上。