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【旧石器時代2】日本人はどこからやってきたのか

こんにちは。本宮貴大です。
この度は記事を閲覧していただき、本当にありがとうございます。

日本人はどこからやってきたのでしょうか。
日本人の祖先はどのような人類だったのでしょうか。

人類が地球上に登場した場所は、500万年前のアフリカだと考えられています。
人類は猿人、原人、旧人と進化を続け、現代人とほぼ同類の新人が生まれたのは10万年前だとされています。

種類 特徴
猿人 直立二足歩行
原人 道具の使用・火の使用
旧人 衣服の着用
新人 ほぼ現人類に近い

では、日本列島にはいつ頃から人類が住み始めたのでしょうか。港川人(みなとかわじん)や山下町洞人(やましたちょうどうじん)といった人骨が出土していますし、静岡県でも浜北人(はまきたじん)が発見されています。
これらは、いずれも新人段階のもので、人種的には古モンゴロイドと言われる系統に属しております。
また、日本で見つかっている石器で最も古いのは、約8万~4万年前のものであると言われています。
つまり、日本列島には約10万~8万年前には人類が住んでいたと言えると思います。

モンゴロイドですが、その特徴は小柄でずんぐり体型で、顔は横幅が広く、いわゆる縄文人タイプと呼ばれています。実はこの系統はオーストラリアの先住民と非常によく似た特徴を持っているといわれています。
この古モンゴロイドに、弥生時代になると、北方の寒冷地に適したタイプの新モンゴロイド弥生人タイプ)の系統が渡来してきました。

モンゴロイド モンゴロイド
系統 南方系 北方系
眉毛 濃い 薄い
大きくて二重 細くて一重
大きい 低くて長い
耳たぶ 垂れている 小さい
口唇 厚い 薄い
顔の形 四角形 面長

つまり、現在の日本人は、陸続きであった日本列島に、オーストラリアなどの南方からやってきたと古モンゴロイド(縄文タイプ)系統と、北アジアなどの北方からやってきた新モンゴロイド(弥生タイプ)の2種類の混血であるといえるのです。

では、今回の記事のまとめに入ります。
日本で発掘された化石人骨は、いずれも新人段階のもので、その特徴は古モンゴロイドと呼ばれる南方系の特徴をもった人種です。
つまり、10万年前には日本列島に人類が住んでいたのです。
そこに、弥生時代になって新モンゴロイドとよばれる北方系の特徴をもった人種が渡来したことで、両者の混血が発生し、現在の日本人の祖先が誕生したと考えられるのです。

次回も、旧石器時代を取り扱います。
タイトルは「【旧石器時代3】旧石器文化と特徴をわかりやすく」です。
お楽しみに。
以上。