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現代文 得点アップ勉強法 続き。

 こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。

今回のテーマは「現代文 得点アップ勉強法 続き」というお話です。

是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。

人間はスキーマ(背景知識)に当てはめないと文章を読み取れない。普段から本やネット、新聞、You tubeなどからどんな情報を得るか意識しておく必要があります。

 早速ですが、以下の文章読解問題を解いてみましょうか。

 

 この文章は認知心理学者のコリンズが実験用に作成した文章です。

 

タクヤは窓口で2,400円を払った。ナオミは1,200円を渡そうとしたが、

タクヤは受け取らなかった。中でまず席をとると、ナオミはジュースを

2本買って来て、彼に1本あげた。彼はそれを喜んで受け取った。

 

 すんなりと分かったでしょうか。もちろん分かる人にとっては非常に簡単な文章ですが、分からない人も決して少なくないと思います。というのも、ただ単に字面が読めるだけでなく、次の問題に答えられるかどうかで初めて「わかった」という結果になるからです。

 

Q1 窓口とはどこの窓口か。

Q2 ナオミはなぜタクヤに1,200を渡そうとしたのか。

Q3 なぜ彼は2,400を払ったのか。

Q4 なぜ、まず席をとったのか。

Q5 ナオミはなぜジュースを2本買ったのか。

Q6 なぜ彼はジュースを受け取るときに喜んだのか。

 

 

 いかがでしょうか。文章読解って結構難しいものだと改めて痛感出来たと思います。

 

 問いの答えを述べていきます。

 文章から察するに、窓口とは銀行ではなさそうですね。タクヤ、ナオミ、席、ジュース・・・・おそらく、映画館か劇場ではないかと予想がつきます。この時に映画館スクリプトや劇場スクリプトが呼び起こされると思います。

 ナオミは1,200円を渡したというのは、お釣りではなさそうですね。したがって受付嬢ではありません。ナオミとは、おそらくタクヤの恋人なのでしょう。ナオミはワリカンのつもりで、自分の分の入場料1200円を渡そうとしました。しかし、タクヤは気前よく2人分を払ってくれたのです。

 中では遅れをとると、座れなくなってしまう恐れがあったので、まず席を確保しました。席を確保して、落ち着いたところでナオミは入場料を払ってくれたお礼にジュースを2つ買ってきて、1つずつ飲もうとした。その気づかいにタクヤは思わず嬉しくなったと推測できます。

 

 文章読解力について心理学では、どのように考えられているのでしょうか。東京大学大学院教育学研究科教授の市川伸一氏によると、人間が新しい情報を取り込むためには、あらかじめ背景知識が必要であるという。この背景知識こそスキーマスクリプトとなります。つまり、人間はテープレコーダーのように白紙の状態に新しく知識を取り入れ、理解するということが出来ないのです。背景知識との関連付けによって、全く新しい文章を理解することが出来るのです。

 

 先ほどの映画館の話を例にとると、「映画館」のスキーマと「男女のデート」というスキーマに当てはめて文章を読み解く必要があります。これは映画館とはどのような場所で、そこで観客はどのような行動にでるか、二人の男女がどのような関係でどのような行動に出るか。という大まかな知識が必要となります。

 

 スキーマとは背景知識と言い換えることが出来ると言いましたが、それらは大きく分けて3種類に分かれると思います。

1つ目は語彙力や文法力です。現代文の文章読解のような少しかたい表現の文章を読み取るには、語彙力や文法力などの言語的知識が必要です。

2つ目は政治、経済、科学、芸術など、様々な分野にわたる知識。いわゆる教養というものです。説明的文章や評論文に関してはこのスキルが求められます。

例えば、誰でも「普通の新聞」は読むことは出来ると思います。しかし、「日経新聞は読めない」とか、「社会面は読めても、政治、経済面は読めない」という人もいます。このようなことが起こるのは、政治や経済が苦手だからではありません。政治や経済に対する知識が絶対的に不足しているからにほかならない。確かに「為替レート」や「株式上場」などのスキーマがなければ、字面は読めても、内容を理解することは難しいと予想されます。

 

そして3つ目は、共感力です。これは感情や人間関係などに関する社会的知識とも言えます。文学的な心情読み取りが必要な小説はこのスキルがないと難しいです。

 

 いずれにしてもスキーマ(背景知識)を増やし、文章読解力をつけるのは一朝一夕に出来るものではありません。これは普段の授業を聞いたり、参考書を読んだり、問題集をやったりという「学校の勉強」だけでは到底対処できない。広い意味での教養が求められます。普段どんな本や新聞記事、テレビ番組、家族や友人、恋人とどんな話をするかなどが非常に重要になってきます。

 

 私が今、この記事で紹介出来ることは、NHKの教養番組見て、興味をもったテーマを見つけ、それについて調べてみることです。NHKで、社会問題や時事問題を取り扱う教養番組ツートップといえば、「NHKスペシャル」と「クローズアップ現代」が挙げられます。これらの教養番組は視聴率獲得のためか、非常にわかりやすく、面白く出来ていて、興味をもつきっかけとしては、最高だと思いました。

 

 今、この文章をタイピングしている傍ら、クローズアップ現代にて、「パチンコ依存症の恐怖」をユーチューブで見ています。(私はパチンコを一切やりません。)これを見て、パチンコのどんな性質が人間を夢中にさせているのか、どのような脳内物質が出ているのかを調べたいと思っています。

 

以上2回に渡って、現代文の勉強法をご紹介しました。

今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

本宮 貴大でした。それでは。