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地理は「比較」や「違い」で理解する。暗記しようとしない。

 こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。

今回のテーマは「地理は「比較」や「違い」で理解する。暗記しようとしない」というお話です。

是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。

地理の勉強法は「比較すること」によって覚えていく方法をとりましょう。対立概念、対立用語を意識して。人は違いによって覚えることが出来る。

地理だけでなく、政治・経済でも使えるテクニックだと思います。その整理術とは一体何か。

地理とは 交通・通信、貿易、地形、気候、環境問題、農業、工業、商業などの系統から学ぶ

 

それは比較です。人は違いから学ぶことが出来るのです。例えば「男性とは何か」を知るためには、女性との違いを知ることで男性とは何かを理解することが出来るのです。

 

 例えば「垂直貿易とは何か」を勉強するとき、それの反対用語や対立概念を比較して覚えるようにするのです。

垂直貿易の対立概念は「水平貿易」になります。「垂直貿易」とは途上国と先進国の貿易関係で途上国から一次産品を先進国へ輸出し、先進国から途上国へ工業製品を輸出する貿易です。途上国と先進国を上下関係に喩えられることから「垂直貿易」と呼ばれます。

一方、水平貿易とは先進国同士の貿易であり、それぞれ得意な工業製品を輸出する貿易です。先進国同士を対等な関係に喩えられることから「水平貿易」と呼ばれます。

 

 いかがでしょうか。それぞれ対等な2つの事柄を比較し、違いを明らかにしたことで非常に覚えやすくなったと思います。

2つ以上の事柄もそれぞれの違いから覚えることが出来ると思います。以下、地形分野における安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯の違いを表にまとめてみました。

 

  安定陸塊 古期造山帯 新期造山帯
造山運動の時期 先カンブリア代 古生代 中生代
形状 楯状地 卓状地 テンシャン山脈 スカンディナビア山脈 アルプス・ヒマラヤ造山帯 環太平洋造山帯
資源 鉄鉱石 石炭 石油
  平坦な大陸 なだらかな山地 けわしい山地

 

同様に以下に示す対立概念を特徴、場所、歴史的背景のどの違いを調べ、地理に対する理解を深めましょう。

 

1.「第1次産業」、「第2次産業」、「第3次産業」、「第4次産業」。それぞれの違い

2.「エクネーメ」と「アネクメーネ

3.人口増減における「自然増減」と「社会増減」の2種の違い。

4.人口増減の段階で「多産多死型」と「多産少死型」と「少産少死型」。それぞれの違い。

5.「広がる境界」と「狭まる境界」

6.工業立地において「内陸型」と「臨海型」と「臨空港型」それぞれの特徴や歴史的背景の違い。

 

 また世界の国々の特徴もそれぞれ異なる国同士を比較すれば覚えることが出来るのではないでしょうか。と問えば「日本」と「アメリカ」の違い。また、「韓国」と「中国」の違いなどから覚えると効果的です。

カタカナ用語は声に出して覚える。音声化することで、その旋律や音韻で記憶に残りやすくなります。

 

 スカンディナヴィア山脈やグレートディバイディング山脈、シャンパーニャ地方など・・・

 これらに理屈を求めるのは至難の業。そんな暇があったらさっさと暗記してしまった方が早いです。

 地理は暗記することが多くてつまらないと思っている人は五感フル活用勉強法を軽視していると思います。黙読だけでなく、耳で聴いて、声に出して読み、手で書いて覚えるように。特にカタカナ用語は声に出してその旋律や音韻で覚えれば記憶に残りやすくなります。

貿易風や偏西風の方向や海流の流れは暗記しようとしてはいけない。事実は「なぜなら~」とセットで覚えるように。

地理を勉強する上で頭を抱えるのが、大気の流れと海流の流れだと思います。

貿易風や偏西風はどの方向に吹くのか、北赤道海流や黒潮日本海流)はどの方向に流れるのか。

 

 これをいちいち暗記するのは大変なエネルギーを要します。ナンセンスです。これでは地理が嫌いになるばかりか、テスト中に「あれ?どっちの方向だったっけ?」と忘れてしまうことにもなりかねません。事実は「なぜなら~」とセットで覚えることが重要です。

 

 大気の流れを理解する上で欠かせないのが、物理や化学の知識です。物理や化学で「物質の状態変化」を学習すると思います。そう、水は温度によって氷になったり、気体になったりという話です。 

 氷は暖めると水になるのは誰でも知っていると思います。あれは水分子が結合し静止している状態です。それが暖められたことで分子同士が離れ、運動が激しくなり、体積は大きく、密度は小さくなります。水から気体になる時も同じです。

 

 貿易風や偏西風のような大気の流れは、この「物質の状態変化」を応用させれば、理解出来ます。大気分子は太陽の光によって暖められると激しい運動をします。すると空気の体積は大きくなり、密度は小さくなります。一方で太陽の光が当たらずに冷たくなった空気分子は運動が弱まります。すると空気の体積は小さくなるが、密度は大きくなります。

 

 暖められた空気の密度は小さい。つまり軽いため、上へ行こうとします。したがって赤道直下では上昇気流が発生し、低気圧となり、大量の雨をもたらします。これを赤道低圧帯と言います。

 上昇した空気を補う形で緯度20°~30°付近から赤道低圧帯に向かって風が吹き込みます。これを貿易風と言います。

 すると、緯度20°~30°付近では赤道低圧帯とは逆に下降気流が発生し、高気圧になります。これを中緯度高圧帯と言います。

中緯度高圧帯から低緯度(赤道側)へ向かって吹く風を貿易風と呼ぶのに対し、高緯度(北極側や南極側)へ向かって吹く風を偏西風と呼びます。

 

 海流の流れも大気の流れと同じように考えれば覚えることが出来ます。例えば北赤道海流は暖められて、その余剰エネルギーを高緯度に移しているため、ランダムに流れるのではなく、一定のパターンをもって流れています。

 

 このように大気や海流の流れはエネルギーのやり取りによって生まれています。これを知っていれば貿易風や偏西風はどの方向に吹くか、海流はどちらに流れるかをしっかり覚えることが出来、万が一忘れてしまっても、「物質の状態変化」を思い出すことで正解を導きだすことが出来るのです。

 

地理に限らず社会科目全体に言えることですが、暗記しようとしてはいけないのです。しかし、社会科目はどうしても事実をただ漠然と闇雲に暗記しようとする勉強法に傾向になりがちです。

 

丸暗記は間違えた努力です。「比較」や「違い」で理解する、声に出して音声で覚える、「なぜそうなるか」を理解することで確実な得点アップを目指してください。

以上

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうござます。

本宮 貴大でした。それでは。