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ワーキングメモリについて。

 こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。

今回のテーマは「ワーキングメモリについて。」というお話です。

是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。

 

 本題に入る前に、人の記憶のメカニズムについてお話したいと思います。人間はどのよにして記憶しているのかをいかに図式化しモデル化するかという課題は、認知心理学において最も重要視されている研究です。1960年代、記憶にはいくつかの段階があるとしたそれに対応するのが短期記憶貯蔵庫と長期記憶貯蔵庫を想定するもので、貯蔵庫モデルと言われ、当時非常に斬新で説得力があり、注目を集めました。

 

 人の記憶には短期記憶と長期記憶の2種類があります。

まず、入ってきた情報を感覚器官を通じて短期記憶貯蔵庫へ入ります。しかし、この短期貯蔵庫の容量は極めて小さく、内容を復習しなくては短期間のうちに忘却してしまいます。一方で十分に復習された内容は長期記憶貯蔵庫という無限の容量を持ち、半永久的に記憶しておくことが出来る貯蔵庫へ送られます。これがインプットという行為です。一方で、短期記憶が必要に応じて検索をかけると長期記憶から情報が想起される。これがアウトプットという行為です。勉強において復習は大事ということは皆さんも、経験的にも分かっていらっしゃると思いますが、このようなメカニズムからそう言えるのです。「力は練習量に比例する」

 

 それでは本題に入ります。今回は短期記憶のもう一つの側面についてお話したいと思います。短期記憶は単なる記憶の貯蔵ボックスではありません。実は短期記憶には、何かの目的のために一時的に貯蔵される領域があるということです。つまり、情報が「本人の意識の中にある」というイメージです

 コンピューターでたとえると、長期記憶とはハードディスクのことで、短期記憶とはメモリにことです。ハードディスクはデータを長期間保存する場所ですが、メモリはソフトやアプリを稼働するにあたってデータを一時的に蓄える作業領域です。ソフトの動作が遅くなったり、フリーズしたりするのは、このメモリが一杯になっているからです。

 このメモリの機能を人間の脳で考えるとワーキングメモリになるのです。

 例えば、勉強の予定をたてる時には「最初にこれをやって、次にこれをやって、次はこれをやって・・・」と頭の中で段取りを組む時はずです。また、暗算や今こうして文章を読んでいる時などもワーキングメモリがフル活用されています。文章を読んで理解するには、直前の文章の内容を記憶しておくことが必要です。もし、読んだそばから本の内容を忘れてしまっては引き返してばかりで、全然前に進みません。

 これが会話になったらさらに大変になることは言うまでもありません。相手が発した言葉をワーキングメモリに記憶しておくからこそ、相手の言葉をつなぎながら理解することが出来るのです。

 このようにワーキングメモリとは記憶の場というよりも、作業の場といった方が、正しいです。

 このワーキングメモリに関しては今後の記事の中でたくさん出てくる非常に大事な概念ですので、是非、この機会に覚えてください。

以上

今回も最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

本宮 貴大でした。それでは。