日本史はストーリーで覚える!

勉強、教育、人材育成

【豊臣秀吉2】なぜ秀吉は農民から天下人になれたのか(中編)

こんにちは。本宮 貴大です。
この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。
今回のテーマは「【豊臣秀吉2】なぜ秀吉は農民から天下人になれたのか(中編)」というお話です。
是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。
前回までのお話はここから。

 

motomiyatakahiro.hatenablog.com

 

 そして、今回は秀吉が初めて大名になったときのお話をしたいと思います。
 

 織田信長は美濃と北伊勢を制し、足利義昭を奉じて上洛したしました。しかし、これ以降、信長は旧勢力との全面戦争へと突入していきます。

 その先駆けとなったのが、1570年6月の姉川の戦いです。信長は三河の徳家康と連合し、越前(福井県)の朝倉義景と、北近江(滋賀県北部)の浅井長政と近江の姉川で激突しました。
 戦いは織田・徳川連合軍の勝利に終わり、秀吉も織田・徳川連合軍のイチ武将として戦いました。しかし、総大将の朝倉義景浅井長政を取り逃し、敗走を許しました。

 

「サル、お前には浅井討伐の総大将を任せる。あの忌々しい裏切り者の首を討ち取るのだ。頼むぞ。」
 1570年、34歳になっていた木下秀吉は浅井討伐の総大将として任命され、近江の築かれた横山城長浜市堀部町)主に任命されました。
 この頃、秀吉には1000人ほどの家来がついていましたが、秀吉の収入で賄う領主というカタチではなく、全て信長からの貸与された家来達です。秀吉自身が自分の禄(収入)で雇っていた家来は100程度だったようです。


「しかしまぁ、手柄を立てたくとも、相手が浅井殿では、なんともやりにくくてかなわぬ。」
 それもそのはず。浅井長政を討ち取るということは、すなわち信長の妹・お市様を敵に回すことになるからです。
 お市は長政の妻であり、信長と同盟を結ぶための政略結婚をしていました。しかし、長政は信長の宿敵・朝倉と結託したために信長からの怒りを買ってしまったのです。
「何とか降伏に持ち込まねばなぁ。長政を討ち取ってしまえば、お市の方は深く悲しむだろうに。」
 そんな温情豊かな秀吉に対し、軍師の竹中半兵衛は言いました。
「殿、容赦はご無用ですぞ。我々には天下平定という大義名分がございます。室町幕府を追放した信長様の天下統一は、もはや時間の問題となりました。天下統一のためには仕方なし。我らに恐れるものなど何もないのです。」
「う~ん・・・しかし、若き総大将の長政殿を我が軍の配下にぜひとも迎え入れたいところじゃ。」
 そこで秀吉は、長政の籠城する小谷城を囲む一方、長政の籠城する最も守りの堅い本丸を陥落するのではなく、守りの薄い浅井氏重臣たちが籠城する城を陥落させ、徐々に長政を追い詰める作戦に出ました。

 

 1572年3月、信長軍は本格的な浅井攻めを始めました。信長は虎御山(とらごぜんやま)に軍勢を登らせ、そこを浅井攻めの拠点とし、佐久間信盛柴田勝家丹羽長秀らに命じて町を焼き払いました。

 一方の秀吉は浅井方の重臣達を次々に寝返らせることに成功、そして1573年8月、山本山城に籠城する阿閉貞征(あつじさだゆき)が寝返ってきたことで状況が急変しました。
 追い詰められた長政が越前の朝倉義景に援軍を要請したのです。
 それを受けた義景は2万の軍を率いて北近江へ入りました。
 朝倉出撃の報を受けた信長も、即日出撃命令を出し、自身も大軍勢を率いて北近江へ送りました。

 信長はこの機に乗じ、一気に朝倉氏と雌雄を決しようと覚悟しており、小谷城の北側で朝倉軍を迎え打つことにしました。

 そして同年8月、織田軍と朝倉軍は激突。総崩れとなった朝倉軍は越前に敗走。織田軍は浅井と朝倉の連絡を絶つことに成功したのでした。
 敗走する朝倉軍を追撃する信長軍は、朝倉方の重臣達を次々に討ち取っていきます。総大将の義景は、そのまま越前に入り、一城谷まで逃げ込みました。攻め込みました。
しかし、信長は容赦せず、一城谷に攻め入り、義景はとうとう一城谷を支えることができず、ついに切腹。ここに朝倉氏は滅亡したのでした。

 

 さぁ、残るは秀吉の攻める小谷城の浅井氏だけです。
「長政殿、これ以上の抵抗は無意味だとわかってくれんかのう。」
しかし、籠城する長政は中々、降伏の態度を示しません。
「仕方あるまい。京極丸に攻め入れ!長政と久政の父子間を断ち切るのじゃ。」
 秀吉は長政のいる本丸と、長政の父・久政のいる小丸を繋ぐ京極丸に攻め込み、父子間の連絡を断絶しました。

つづく。
 今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
本宮貴大でした。それでは。
参考文献
総図解 戦国時代           小和田哲男=著  新人物往来社
あらすじで読む「信長公記」      黒田基樹=著   三才ブックス