【ルネサンスとは何か】「暗黒の中世」から「近代の夜明け」へ

 こんにちは。本宮 貴大(もとみや たかひろ)です。

この度は、記事を閲覧してくださって本当にありがとうございます。

今回は「【ルネサンスとは何か】「暗黒の中世」から「近代の夜明け」へ」というお話です。

是非、最後までお読みくださいますようよろしくお願いします。

 

日本の戦国時代とは経済や文化・科学・芸術において大きく進歩した時代。そんな活力に溢れた時代が実は西洋でも起きていたのです。それがルネサンス

 

 15世紀から16世紀まで日本が戦国時代だった頃、世界は一体どのような動きをしていたのでしょうか。ちょうどその頃、西洋ではルネサンスの動きが始まります。

 「日本の戦国時代」と「西洋のルネサンス」。一見何も関係なさそうに見える両者ですが、実は時代の変化において大きな共通点を持っています。それは、中世の封権的で人々が束縛された時代から近代の開放的で自由な時代へと変化した点です。

 

 つまり人間がより人間らしく生きることを目指してみんなが立ちあがった活力のある時代だということです。15世紀頃から大陸の西側と東の端で、似たような時期に同じような知恵と活力が爆発していたことは大変興味深いと思いませんか。

 

 ということで今回は「ルネサンスとは何か」について詳しく述べていきたいと思います。

 

十字軍の遠征が失敗したことで、キリスト教会の権威は大きく失墜。これによって人々は神の束縛から解放され、才能や個性を存分に発揮し、芸術や文化に励んだ。この動きこそがルネサンスなのです。

 

 ルネサンスは14世紀のイタリアで起こります。ルネサンスとは直訳すると「再生」という意味ですが、何をどのように再生するのでしょうか。それまでの中世ヨーロッパは1200年もの間、キリスト教という神の存在に縛られていました。それが、神の束縛から解放されるのです。

 神に束縛されるとはどういう意味なのでしょうか。

 例えば、あなたは今、中世のヨーロッパにいます。あなたには絵画の才能があって、これから素晴らしい絵を描いたとしましょう。

 しかし、ある人からこう言われます。「キミ、ダメだよ。こんな神業をやってしまったら。人間は神の子供。神を超えるようなことは言語道断。」と。

 そう言われて、あなたはしぶしぶ、わざと下手な絵に描き直しました。神が人間を創造し、人間は神の子供であるということがキリスト教の教え。神が絶対的で完全完璧な存在であり、対する人間は不完全な存在であると教え込まれていました。

 このように中世ヨーロッパは人間の才能や潜在能力は否定され、個性や個人の能力は全て潰されていたのです。

 また、中世ヨーロッパ建築物を見ると分かるのですが、わざと未完成のままになっている建築物や正面が左右非対称になっている建築が見られます。これもやはり神は全知全能で完璧存在であるのに対し、人間は不完全な存在であるということを強調している当時の風潮がよく現れている例でしょう。

 このような思想では現在ではありえないことですが、キリスト教が支配していた当時は当たり前の思想だったのです。こんな悶々とした時代が1300年も続いていたのです。

 しかし、そんな神の存在が揺らいでしまう歴史的な出来ごとが起こります。

 

 11世紀の中世ヨーロッパはキリスト教が支配を強め、神聖ローマ帝国が成立したことで、さらにその権力を強めていきます。そんな中、キリスト教圏から十字軍がイスラーム教圏に以後200年に渡って派遣され続けていました。これはイスラーム教圏にあるキリストの聖地エルサレムを奪還するために行われていたものです。

 ところが、対するイスラーム教圏にとってもこのエルサレムという地はイスラム教の創始者ムハンマドが昇天した場所として聖地化されていました。したがって両宗教が互いの聖地を守るために衝突していたということです。

 

 

 

 

 しかし、この十字軍の遠征は200年という時間と莫大なお金をかけたにも関わらず、結局失敗に終わります。すると、当然庶民の間ではこんな意見が出てきます。

 

「神の力って実はたいしたことないのでは?」

「そもそも神なんて本当にいるのか?」

 

神という存在を否定する運動が徐々に高まってきます。

キリスト教会の権威が大きく失墜したのです。

 

 これがルネサンスの始まりです。

 

 神の存在を否定し、もっと人間の個性や潜在能力を発揮するような社会をにしようと動き出したのです。しかし、ここでまた別の問題が発生します。

 

 例えば、あなたに「明日から武士としての個性や価値観を大事にして生きていきなさい。」と言われて、次の日からそのように生きていくことが出来ますか。ほぼ不可能だと思います。

 なぜかというとあなたのお父さんは武士でもなければ、周囲にも武士という身分の人がいないからです。これと同様に「人間の個性や潜在能力を大事にする生き方って何だろう。」と考え込んでしまいます。

 

 そこで、人々は歴史から学び始めたのです。つまりヨーロッパがキリスト教に支配される前の古代ギリシャ古代ローマから学んだのです。そう、日本が縄文時代で狩猟生活をしていた頃から既に古代ギリシャ古代ローマでは民主制が確立し、自由な思想と表現が実現していたのです。古代の考えを復活させるという意味で「再生」と呼ばれているのです。

 こうして人々は中世の封建的な思想から解放され、より近代的で明るく開放的な社会へと移行していったのです。

 

 このようにルネサンスとは、キリスト教が生まれる以前の古代ギリシャ古代ローマの時代を模範とし、人間のありのままを肯定しようとした時代のことを言います。

 

 よりリアリティのある人間を描くために人体の研究をする解剖学の成立や、より立体的な絵を描くために、空間や視覚効果を踏まえた遠近法が生み出されたりもしました。

これによって、のっぺりとした中世の絵画から、よりリアルで立体感のある近代的な絵画になったのです。神中心主義から人間中心主義へ。時代が変化していったのです。

 

 人間の潜在能力を肯定する動きが始まったことで、人々や特に芸術や文学だけでなく、科学技術でも力を発揮します。そんな中、ついに「あの天才達」が現れるのです。

 

ということで、次回はルネサンスによって現れた天才達をご紹介します。

以上。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

本宮 貴大でした。それでは。