日本史はストーリーで覚える!

勉強、教育、人材育成

なぜ勉強出来る人は冷静なのか。

人は頑張れば頑張るほど、結果を求めすぎる。結果を求めすぎない冷静さと余裕が必要です。継続にやる気はいらない。適度に気分転換をして頭を冷やすようにしましょう。

 

 

「能ある鷹は爪を隠す」という言葉がありますが、勉強出来る人って必死さや頑張っている感を出さないものですよね。逆に必死に勉強している人に限ってさほど結果が出ていなかったりします。なぜこんなことが起きるのでしょう。勉強出来る人は間違いなく勉強していますが、やる気に満ちているというより、どこか冷静です。

 

 そこで、継続にやる気は必要なのかという疑問が出てきました。そこで今回は継続のメカニズムについて説明しながらやる気とは何かについて学んでいこうと思います。

 

 まず、前提条件として人間の脳には「理性脳」と「感情脳」の二つが存在しています。専門用語で言うと前者を「前頭前野」、後者を「偏等体」と言いますが、ここではわかりやすく「理性脳」と「感情脳」と呼ぶことにします。最初のエネルギー源であるやる気は「感情脳」がエンジンをかけて湧き起こします。「英語が出来てみんなに尊敬されたい」または「みんなを見返したい」など理由は様々だと思いますが、感情脳は自分のやりたいことや願望を知っているのです。しかし、継続していくに伴い、このやる気はむしろ邪魔になってきます。

 

 例えば、英語が出来るようになりたいなら「1日10分英文の音読する」ことです。これは正しい勉強法です。「この勉強法でやり始めろ!」と命令を出すのは理性脳です。これに従い、英語の勉強をスタートさせます。「理性脳」は正しい事を知っているのです。

しかし、実際にやり始めても、結果は簡単には出てきません。すると「本当に大丈夫か」という疑いの気持ちが出てきます。

疑い始めた状態で勉強を続け、それでも結果がでないことを知ると、勉強は「やるべきこと」に変わります。

それでも、「やるべき勉強」を頑張って続けた結果、成果が出ないことを知ると、勉強は「やりたくないこと」に変わります。

それでも、「やりたくない勉強」を頑張って続けた結果、まだ成果が出ないことを知ると、「この勉強法は間違えている」と判断し、ついに勉強を「やめて」しまうのです。

 

 あれ?ちょっと待ってください。さっき私は「1日10分英文の音読をする」方法は正しいといいました。しかし、最終的にこの勉強方法は間違えているという判断を下しています。

 

 これが挫折する人が陥る脳のトラップです。理性脳で始めた勉強がいつの間にか感情脳で勉強をし、判断を下しているのです。

 先述のように勉強してもすぐには成果が出ません。すると「こんなに頑張っているのになぜだ・・・・」と感情脳が支配し始めます。理性脳の時は正しい勉強法だったはずだった1日10分の英文音読が、結果が出ないことで、「この勉強法は間違えている。」と極めて主観的な「感情脳」で判断を下してしまったのです。皮肉なことに頑張れば頑張るほど感情脳で物事を判断するようになります。

 

 本来、あなたは正しい勉強法を知っていたはずです。しかし、結果がでないことを理由に勉強をパタンとやめてしまうのです。周囲からみれば、「順調に進んでると思ったのに、なんでやめちゃうの?」と思っても、当の本人は冷静ではありませんから、それが分からないのです。

なぜノウハウコレクターになってしまうのか。これを知らないと、あなたは一生、「良いお客さん」にされ続けます。

 「やりたくない。やりたくない。」と思うことは人間なら誰しも思う事です。それは人間として正常な反応なので「自分はなんて意志が弱いのだろう」と自分を責めてはいけません。

 やりたくないと思う抵抗感と、結果が中々出ないことに対するフラストレーションのダブルパンチによって、1日10分の英語の音読をやめてしまう。その結果、「どうすれば勉強出来るようになるのか」というテクニックやノウハウを知ろうとするのです。

 

 後述しますが、勉強にテクニックやノウハウなんてないです。それにも関わらず、巷には効果的な勉強法が書かれた書籍や教材が溢れています。

おそらく皆さん、このトラップに引っかかっているのでしょう。「学問に王道なし」と言いますが本当にその通りで、勉強が出来るようになるにはどうすれば良いか。その答えは簡単です。「教科書の内容をしっかりと覚える。」これだけですよ。それに内容は特別難しいわけでもありません。ひとつひとつ淡々とこなしていけばいいだけです。

 

 例えばあなたが、ダイエットしたいと思ったとします。その方法は何でしょうか。食べる量を減らす。若しくは運動をすることですよね。今、あなたが冷静な「理性脳」で判断出来るなら、正しい方法を知っています。しかし、結果はすぐには出ません。それ対して疑い、義務感、抵抗感を感じ、「この方法は間違えている」と「感情脳」で判断してしまうのです。その結果、「食べながら痩せる○○法!」などのノウハウやテクニックに安易に飛びついてしまうのです。

このように継続のメカニズムを知っておかないと、あなたは一生「良いお客さん」にされ続けます。

 その方法で結果が出ればまだ良いですが、最悪なのは詐欺まがいの間違った方法や教材に手を出し、もの凄く遠回りでお金も時間もムダにしてしまうことです。

 

 もし、人間が「理性脳」だけの精巧なコンピューター脳なら、臨界点に到達するまで、途中どんな障害があろうとも淡々と勉強をし続けます。結果がでないことに対して何も感じません。コンピューターには感情がないので、ムラなく継続出来るのです。人間とコンピューターを比べた時にコンピューターが強いのはこの点です。

 

 では、この対処法は何でしょうか。そうです。熱くなった感情脳を冷静な理性脳に戻すのです。つまり、頭を冷やすのです。「明日は休日だから1日ゆっくり休む」とか「明日、気晴らしに遠足にでも行ってこようか。」といった気分転換により、熱くなった感情をリセットするのです。

 

 このように、正しい方法を忘れないためにスケジュール帳やTO DO リスト、チェックリストが存在しているのです。やるべきことをただ淡々とやり、やった項目にチェックを入れていく。この作業を毎日続ける。もはやそこに、やる気などいらないのです。

やる気は最初こそ必要ですが、あとは要らないのです。むしろやる気に燃えれば燃えるほど感情脳で判断してしまいます。

 

 このように勉強を頑張り過ぎるのは危険です。頑張り過ぎても、結果を求め過ぎてはいけない。むしろ「勉強」というプロセスそのものを楽しめるようになるのが、キーポンイントになってきます。そこで重要なキーワードは達成感です。この達成感を毎日味わうことこそ、勉強で大きな結果を得る最大の方法となります。これについては次回、ご紹介いたします。