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やる気スイッチはどこにあるのか。

 

勉強は単純作業。勉強自体にやる気を出すことは出来ない。

ゴールに向かっているという実感がないからやる気が出ないのです。手段に対してやる気は出ない。目的に対してやる気が出るのです。

やる気スイッチの正体とは「目標」を掲げることです。

 

やる気を出すにはどうすれば良いか。これは最も多くの人が抱えている悩みだと思います。

 

そこで、私の幼少期の話をしたいと思います。

私が小学校1年生の頃、初めて「ポケットモンスター」が出てきました。クラスメートは男女問わず、こぞって、やる気と集中力でゲームをやっていました。しかし、やっている内容自体は、自分が捕まえたポケモンを他のポケモンと戦わせ、それを繰り返して、レベルを上げていくという極めて単純な作業です。

それにも関わらずなぜ、あれだけのやる気や集中力が発揮されたのか。それは、いくつかの町のジムのトレーナーに勝ち、その証であるバッチを全て手に入れること。そしてポケモンリーグに出場し、優勝するという目標があるからなのです。

そうです。これが答えです。

 

 これを勉強に当てはめて考えると、勉強自体は読む、書く、聴く、話すなどの極めて単純な作業です。この作業自体にやる気を見出すことは出来ないです。

そこで必要になるのが、夢、理想、目標、ゴールです。勉強とはこれらを達成するための手段に過ぎないので、やる気出すには必ず目標が要ります。夢や目標がない、または現状に満足している場合、当然やる気は出てきません。

 

私の中学校の同級生に地元で有名な進学塾に通っている人がいました。しかし、彼の入学した高校はお世辞にも進学校とは言えない、むしろ普通以下のレベルの高校でした。おそらく、彼には目標がなく、ただ漠然と塾に通い、むしろ有名な進学塾に通っていることに安心感を覚えてしまったのでしょう。 当然ですが、塾とは勉強をするために行くものであり、安心感を得るために行くものではありません。

勉強が出来るようになるために、どの塾に通うのが良いのか、どの参考書を購入するのが良いのかと知りたがる人は多いです。しかし、問題は手段にあるのではなく、目的にあるのです。それに気付かないと方法ばかり知っていて結果を出せないノウハウコレクターになってしまいます。

 

例えば「お医者さんになりたい」という目標があれば、医学部に通う必要があります。それには相応の勉強をする必要があります。お医者さんになりたいと望むからこそ、勉強に対してやる気が起こるのです。これを心理学では「内発的動機」と言います。つまり「やる気」とは、本人の内側から湧き上がってくる感情なのです。

 

やる気の源泉は夢や目標、ゴールにあり、自分がゴールに近づいていると実感出来ればやる気は出てくるのです。

人間は「義務感」や「やらされ感」が発生した瞬間、やる気がなくなってしまう。外発的動機ではその効果は一時的。

内発的動機とは全く逆に、外発的動機というものがあります。これは外側からの刺激によって、強制的にやる気を出させる方法です。例えば「成績が上がればおこずかいをあげる」とか「やらないとゲーム機を捨てるぞ」といったアメとムチによる動機付けのことです。

 

お小遣いがもらえるからやる、ゲーム機を捨てられるからやる、先生に怒られるからやるといった「しなければならない」という義務感や、やらされ感で勉強したのでは、一時的に効果はあっても、それは継続しないことが心理学の実験で分かっています。

やる気は本人の感情である以上、外側から与えることは出来ないのです。その効果は極めて一時的なもので

 

繰り返しになりますが、努力や気合い、根性ではないのです。ポケモンのゲームをやっている子供達は、ハタから見ると努力しているように見えても、彼らには努力している自覚などなく、集中して一生懸命に取り組んでいます。やる気を出す方法。その答えは外側にあるのではありません。本人の内側にあったのです。